2022.05.26
FXは専業にならないと稼げないのですか?
こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー沖縄トレード学院学院長の新里竜一です。
私は、数多くの個人投資家と接してきていますが、たまに「専業になりたい」「専業にならないと稼げない」「専業になったら稼げる」などと仰る方がいます。
専業になってFXだけに集中すれば早く上達して稼げるようになりそうという気持ちは分かりますが、専業の方が大損する可能性は高くなるのです。
今回は、「FXは専業にならないと稼げないのですか?」にお答えします。
損できないから大損する
『専業』というのはFXだけで生活をしていくことですので、損失は生活を直撃します。そんな状況なので、損失を受け入れられなくなります。
もし、あなたが1億円の資金を持っており1年という期限を設けて1000万円無くなったら専業を辞めるというような余裕のある撤退ラインを設けていれば話は別ですが、投資資金がそれほど多くなく、ハイレバレッジでリスクを取った専業をやろうとしているのであれば、メンタルは極限の状態となり損失を確定することができなくなってしまうでしょう。
無駄な取引が増える
あなたが専業になってFXをしている場面を想像してみてください。チャートをみてパチパチ取引を繰り返しているところを想像するのではないでしょうか?しかし、残念ながら1日、何十回もやればやるほど利益になるという夢のような方法は、残念ながら存在しません。
実際は取引チャンスというのはそんなに多くはありません。殆どの時間はチャンスが来るのを待っている時間です。専業でFXの取引に集中できる状態で、チャンスがくるのを待ち続けることができるでしょうか?
殆どの場合、チャートの誘惑に負けて無計画な取引をしてしまいます。無計画な取引なので、利益になっても同じ事ができず、損失になっても原因が分からないため「なんでこうなったんだろう・・・」と答えのない悩みで頭がいっぱいになります。
収入が余裕を生む
FXは専業ではなく、副業をおすすめします。しっかりとした安定した収入があるからこそ、落ち着いてチャンスを待つことができ、損失も受け入れられます。
投資でリスクとリターンを見極めるためには、まずは自分の行動のリスクとリターンを見極めなければいけません。『専業になればなんとかなる』というのは『適当に取引すれば上手くなる』という考えと同じです。
一番効率的なのは、本業の収入がありながら体系的に学ぶことです。体系的に学ぶためにどうすれば良いか、そこにフォーカスすることで賢明な投資家への道は開かれるはずです。
沖縄トレード学院
学院長 新里竜一
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FX会社大手の金融機関「外為どっとコム」で為替のプロディーラーとして約7年間勤務。世界の銀行を相手に毎日数百億円の取引を行う。
現在は沖縄トレード学院の学院長として、数百の自動売買システムで検証した再現性ある投資手法を「一生使える投資の技術」として延べ800名以上の受講生に伝え続けている