2022.06.11
自動売買ツールで騙されないための最低限の知識とは
こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー 沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。
FXには大きく分けて『手動取引』と『自動取引』があります。FXの取引をしている8割の方は手動取引ですが、最近はAIや人工知能などの言葉が象徴するようにコンピューターに完全に任せる自動取引も増えてきています。
自動売買はその名の通り、自動で勝手に売買してくれますので上手くいけばほったらかしで利益を得ることができます。
「ほったらかしでお金を増やしたい」というのは、全人類共通の夢です。もしかしたらその夢を叶えてくれるのが自動売買のツールということで、ツールを自ら作成したり誰かが作った物を購入、または借りるという手段で自動売買に取り組むことができます。
その手段の中で、とりわけ多いのが『購入』か『借りる』です。自分で作るのは時間とスキルが必要なので「手っ取り早くほったらかしで稼ぎたい」という気持ちで購入か借りるかを選びます。
「これさえ使えば億万長者だ」という気持ちでツールを使いますが、その期待とは裏腹に『大損』してしまうというのが実情です。
では自動売買のツールを購入しても、殆ど詐欺的に損してしまうのでしょうか?今回は自動売買ツールで騙されないために最低限知っておくべき事についてお伝えします。
原因は提供者か本人か
自動売買のツールで大損してしまったと聞くと『ツールが悪い』、『販売者が悪い』となりがちですが、購入した本人が悪い場合もあります。まずは自動売買で大損してしまう原因を明確にする必要があります。
「提供者が悪い」の原因
「提供者が悪い」の原因は、そもそも儲からないツールを売っている場合です。過去のバックテストの結果を偽造したり、短期的に利益が出ているところだけを切り取って見せている場合などです。
こういう粗悪な提供者に騙されないためには、やはり基本的な知識を身に付けなければいけません。
今は、インターネットで検索すればすぐ情報が出てきます。騙されないためにも商品名や提供者の名前を検索して怪しいと思ったら辞めておきましょう。
「本人が悪い」の原因
本人が悪い場合の主な原因は下記の2つです。
●知識不足
実は、これが最も多いです。購入する側が何の知識も持たずに運用して大損するパターンです。自分が運用しているツールのリスクはどこにあるのか?リターンをもたらす時の傾向はあるのか?などの知識が不足しています。
●資金管理
FXを選ぶ人は他の投資と比べて「早く稼ぎたい」という傾向が強く、その傾向は自動売買でも変わりません。最初は少額で運用するけど1ヵ月ぐらい調子よければ投資資金のすべてを投入するという人も少なくありません。
早く稼げるという自動売買ロジックは、殆ど高勝率を謡っています。そのようなロジックは小さな利益を積み上げて、大きな損失で失ってしまう「コツコツドカン型」が多いです。
その事を知らずに、『調子が良いからお金を追加する』ということをやると、ある日突然全ての資金を失います。
本人が原因で自動売買ツールで大損してしまう場合は、『知識不足』だから『資金管理』できない、と言ってもいいでしょう。
欲望の隙を突かれないように
自動売買ツールで騙されてしまうのは「ラクして早く稼ぎたい」という欲望の隙を突かれるからです。
「ラクして早く稼ぐ」ためにも基礎知識は身に付ける必要があります。知識は自分のお金を守り、そして増やすためのものです。『急がば回れ』。ラクするために知識を得るための自己投資を行いましょう。
沖縄トレード学院
学院長 新里竜一
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FX会社大手の金融機関「外為どっとコム」で為替のプロディーラーとして約7年間勤務。世界の銀行を相手に毎日数百億円の取引を行う。
現在は沖縄トレード学院の学院長として、数百の自動売買システムで検証した再現性ある投資手法を「一生使える投資の技術」として延べ800名以上の受講生に伝え続けている