2024.12.20

【投資力アップ】為替を知れば株価が分かる!?初心者のための相場分析入門

元金融機関のプロ為替ディーラー
沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。

為替と株式のつながり

投資を始めるとき、多くの方は「為替」と「株式」を全く別のものとして考えがちです。しかし、実はこれらは密接に関わり合っています。特に「ドル円(USD/JPY)」という為替レートは、日本の代表的な株式指標である「日経225」の値動きに大きく影響します。「円安」になれば、海外で稼ぐ日本企業の利益が増えやすくなり、その結果、日経225が上昇することも珍しくありません。
今回は、為替が初めてという方でもわかりやすいように、ドル円と日経225を並べて見て、そこから得られる投資アイデアをご紹介します。この記事を読むことで、「為替って難しそう……」と敬遠していた方も、「ちょっとチャートを見てみようかな」と思えるようになるでしょう。

**実際のチャート例:上がドル円、下が日経225**

ここでは、上段のチャートがドル円(USD/JPY)、下段のチャートが日経225を表しています。
ドル円が上昇傾向(円安方向)のときは、輸出企業の業績にプラスとなり、日経225も上昇しやすい傾向が見られます。逆に円高になると、輸出企業にはマイナス要因となり、日経225にも下押し圧力がかかる場合があります。このように両チャートを見比べることで、市場全体の流れを理解しやすくなります。

ドル円チャートから得られるヒント

ドル円チャートとは、1ドルが何円で買えるかという値動きをグラフにしたものです。このチャートを見ると、世界の経済ニュースやアメリカ・日本の金融政策がどのように市場に影響しているかを把握しやすくなります。
たとえば、ある期間でドル円が上昇(円安傾向)しているときは、日本企業が海外で稼いだドルを日本円に換算すると利益が増えやすくなります。この「円安=利益増」という流れは、いずれ企業の株価に反映され、日経225にもプラスにはたらく可能性があります。

日経225チャートで広がる投資ヒント

日経225は、日本を代表する企業の集合体ともいえる指標です。これとドル円を並べて見ると、「今、為替がこう動いているから、日経225はこうなりやすいかも」という相場の流れが掴みやすくなります。
たとえば、長期的な円安傾向が続くと、輸出関連企業が有利になり、日経225全体が押し上げられることが多いです。逆に、急激な円高が起これば、輸出企業の収益悪化が予想され、日経225にはマイナス要因となります。ニュースや経済指標の影響を、より直感的に感じることができるでしょう。

初心者でも気づけるポイント

「為替チャートなんて、なんだか難しそう……」と思うかもしれません。でも、最初は「今日はドル円が上がったのか下がったのか」「日経225は同じ方向に動いたのか」といったシンプルな観察で十分です。
たとえば、毎週末にドル円と日経225のチャートを少し見るだけでもOK。最初は何もわからなくても、徐々に「円安になったら日経が上がることが多いな」といった気づきが得られます。その小さな気づきが、将来の投資アイデアにつながる大きな一歩になります。

まとめ

為替と株式は、決して無関係な世界ではありません。ドル円と日経225を組み合わせて見るだけで、市場全体の流れをつかみやすくなり、投資のヒントがたくさん生まれます。
最初は専門知識がなくても大丈夫。少しずつチャートを見慣れ、理解を深めていくことで、為替という新たな視点を投資判断に加えられるようになるでしょう。そうすることで、より豊かな投資ライフが実現するはずです。

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学院長 新里竜一

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