投資はどれぐらいの勉強時間が必要なのか？

2023.03.25

こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー
沖縄トレード学院学院長の新里竜一です。

投資が上手くなるのに必要な勉強時間

「投資を今から始めよう」または「投資をやっているけど上手くいかない」という場合に、稼げるようになるために勉強しようと考えます。そして、その後に「いったいどれぐらいの時間、勉強すればいいのだろう？」という疑問が沸いてきます。

そこで今回は、『投資はどれぐらいの勉強時間が必要なのか』について解説します。

投資は、受験や資格試験のように合格するための問題集やドリルが存在する訳ではないので『勉強方法』を探す必要があります。もし、その時点で間違った勉強方法を選んでしまうと、一生稼げないという事にもなりかねません。

なので、今回は『何をどの順番で学べば良いか分かっている』という前提で話を進めていきます。

取引操作になれる（10～20時間程度）

投資で取引したい銘柄を探したり、今の価格を知るために気配値を表示する。または、値動きを確認するためのチャート表示やテクニカル指標の表示。取引するための注文方法と取引している状況を確認し、取引履歴を確認するなどの基本操作です。

デモ口座を活用して操作に慣れる必要がありますが、通常は10時間ぐらいです。PCスキルに依存する面もあり、不慣れな場合は20時間程度となることもあります。

投資投資の仕組みとリスクを理解する（20～40時間）

投資はどうやって利益や損失が発生するのか。なぜ株価や為替レートは変動するのか、信用取引やレバレッジはどういう仕組みか、投資額以上の損失が発生するケースとその後の流れは。など投資の基本的な仕組みを理解する必要があります。

こちらは基本的なことなので、本や投資会社のwebにも情報があります。理解するのに必要な時間は20～40時間ぐらいです。仕組やリスクは知っていても稼げるわけではありませんが、知らなかったことで損することはありますので必須の知識です。

テクニカル分析（40時間～）

この項目はチャートの見方やテクニカル指標の基本的な使い方と利益を得るための使い方に分けられます。基本的な使い方は本やwebにも情報はありますので40時間程度で理解することができます。

しかし、利益を得るための使い方に関しては、情報はあるものの受け手側が情報の良し悪しを判断することができないという場合が殆どなので、気付く人は早くて2,000時間、遅かったら一生かかっても見つかりません。

ちなみに自動売買プログラミングなど、過去検証できるスキルがあれば10時間程度で優位性が高い手法を見つけ出すことが可能です。

資金管理（40時間）

テクニカル分析を勉強して値幅が獲得できる手法が確立した後は、その手法にいくら使うかという資金管理を行う必要があります。資金の何％を1回の取引で使うというシンプルで基本的なことから、通貨量をリスクに合わせて計算する方法などがありますが、方法自体はそれほど多いわけではないので40時間程度としております。

多くの初心者は、資金管理にルールがあることを知らず買っても負けても感情で取引量を増やして破産します。資金管理をしっかり学ぶことによって継続的に投資ができるようになります。

投資家としてのマインド・メンタル（10時間程度）

メンタルは数字的なことでは無いため、10時間程度としております。人間は本能的に「利益を取り逃がしたくない」「損の状態から抜け出したい」という感情をもっていて、その感情をコントロールする方法を理解する必要があります。プロスペクト理論、サンクコストとの向き合い方など、「早く稼ぎたい、でも損はしたくない」という人間の本能をどうコントロールするかを学ぶ必要があります。

メンタルは、投資に対する考え方や手法、資金管理などの影響を受けるため、メンタルだけに特化して学んでも殆ど効果はありません。