2021.05.05
FX投資で『身銭を切って学ぶ』は効果的なのか?
FX投資で上手く利益を得られるようになるために、身銭を切って学ぶという意見を耳にすることがあります。ここで言う「身銭を切って学ぶ」とは、『いきなり本物のお金を投じてそこから学ぶ』という意味ですが、結論から言うと、私は完全に間違っていると考えています。その理由を含めて解説します。
まず、FX投資で継続的に利益を得る方法はについての私の意見は「デモトレードで徹底的に検証する」です。
デモトレードは仮想の資金を使いますので身銭を切ることはありませんし、しかも、値動きは本物の値動きとほぼ変わりはありません。
その環境でやることは、過去の値動きを使って「こうなったら買って、こうなったら売る」というようなルールを作ります。そしてルール通りに繰り返すと利益が残る可能性が高い取引を身銭を投じて行います。
もし『身銭を切って学ぶ』という方法を選択した場合、検証やルール作りを飛ばしてしまいますので、根拠が無い行き当たりばったりの取引を繰り返すだけで感情任せの取引になります。たとえ利益になったとしても繰り返すことができず、損失になったとしても修正することすらできません。結果的に資金を失い何も学べずに退場してしまいます。
本当に身銭を切るべきところは基礎知識を身に付けるための学習です。基礎知識というベースがあるからこそ検証ができ自分に合ったルールも作れるようになるのです。
ノーリスクで年7%増える時代
ノーリスクで年7%の資産が増えるってすごいですよね。そんな時代が日本にありました。1970年代、当時のヒット曲を検索してみると、山口百恵さんのプレイバックPart2が出てきましたが、ノーリスクで年7%増える時代などと聞くとプレイバックしてほしいと思ってしまいます・・・。
ちなみに、ノーリスクで年7%増えたのは郵便局の定期預金です。その頃の普通預金は2%程度ですが、今の0.001%から考えるとかなり高いです。
ノーリスクでお金を増やしたいと考えるのは誰でも同じですが、現在ではリスクを取らなければお金は増えない状況です。
リスクを小さくするとリターンも小さい、リスクを大きくするとリターンも大きい。そんな状況だからこそ自分がとれるリスクを知り、そのリスクと見合った行動をする必要があるのです。
リスクを抑えた投資をするためにはPDCAサイクルが有効です。
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FX投資で成果を上げるためのPDCAサイクル
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FX会社大手の金融機関「外為どっとコム」で為替のプロディーラーとして約7年間勤務。世界の銀行を相手に毎日数百億円の取引を行う。
現在は沖縄トレード学院の学院長として、数百の自動売買システムで検証した再現性ある投資手法を「一生使える投資の技術」として延べ800名以上の受講生に伝え続けている