2021.05.27

【チャートで解説】FX投資の手法でポートフォリオを組む

こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー 沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。

昨日、FX投資の通貨ペアでポートフォリオを組むという内容をお伝えしました。

※前回の記事はこちら

その中で、各通貨ペアは動きの特性はあるものの、値動きの不確実性が高いので

「通貨ペアでポートフォリオ(分散投資)を組むというのは難しい」

ということと

「1つの通貨ペアでも手法でポートフォリオを組むことが可能」

という事をお伝えしました。

今回は、1つの通貨ペアで手法でポートフォリオを組むについてチャートを使って解説します。

自動売買システムでの検証:同じ通貨で5分足取引の結果を公開

【取引条件】
通貨ペア:ユーロ円
タイムフレーム:5分足
手法:トレンドの押し目買いの条件違い


こちらの手法をAとします。こちらは3回取引して2勝1敗で合計30pips程度獲得しています。(青が買いで赤が売りです)


こちらの手法をBとします。こちらは1回取引して1勝で17pips獲得しています。

ポートフォリオとして機能する2つの取引

2つの取引は通貨ペアもタイムフレームも同じですが、エントリーや決済のタイミングが異なるため、ポートフォリオとして機能しています。

AとBの注目すべきポイントは、エントリータイミングは同じですが決済タイミングが異なっていところです。
Aの手法では損失になってしまった取引も、Bの手法で利益となっているためポートフォリオとして機能しております。そして他のエントリータイミングが異なる2つの取引は利益となっています。

かなり簡単な説明でしたが、手法でポートフォリオを組むことができるということがお分かりいただけたでしょうか?

ポートフォリオを使った分散投資をするなら過去検証は必須

「ポートフォリオ」と聞くと「リスクを抑えて良さそう」というイメージはあるものの、値動きを使った具体例はなかなか目にすることができず、なんとなく分散してしまいます。そのような「分散」をすると管理対象が増えるのでそれだけ知識も必要になります。

しかし、FX投資の同じ通貨ペアで手法を分けるだけでもポートフォリオが組めるということが分かれば、1つの投資対象(通貨ペア)に集中することができるので管理も楽です。

分散投資ポートフォリオを組むには自動売買が最適

もし10銘柄、10手法を分散投資するのであれば100種類の監視が必要になりますが、自動売買プログラミングの技術を身に付ければ、Aという手法、Bという手法、という様に手法別でロジックを作成し並行稼働することができるので10種類でも100種類でも簡単に分散投資ポートフォリオを組むことができます。

手法別ポートフォリオを自動ではなく手動でおこなう場合、ポジションと手法を間違えないように管理する必要があります。手法の数が増えてくると混乱して続けるのが難しくなります。

もし、FX投資で手法別ポートフォリオを組んで継続的に取引をしたいのであれば、自動売買プログラミングを学んでみてはいかがでしょうか。

沖縄トレード学院
学院長 新里竜一

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