2021.05.29

FX投資のスキャルピングのコツと注意点

こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー 沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。

FX投資の取引スタイルの一つにスキャルピングというものがあります。スキャルピングは「皮を剥ぐ」という意味がありますが、FX投資に当てはめると「小さな値幅を獲得する」ようなイメージです。短時間で利益を得たいとスキャルピングに挑む初心者は多いですが、取引するにあたり注意することやちょっとしたコツがありますので、7年間金融機関でスキャルピングをしていた経験から解説いたします。

手法

今回は、大きな値動きが発生しにくい時間帯で、「売られすぎ」「買われすぎ」を示すオシレーター系のデマーカーというテクニカル指標を使います。特徴としては同じオシレーター系のRSIと似ているのですが、RSIより敏感に反応します。

売買方法は至ってシンプルで、0.3を下回れば買い、0.7を上回れば売りです。ロスカットに関しては自分で値動きを調べて設定してください。(※投資は自己責任です。)

・通貨:EURJPY
・タイムフレーム:1分
・売買回数:7回 6勝1敗
・日時:2021年05月28日
・取引時間帯(日本時間):0~5時
・勝率 約85%
・獲得pips 18pips

環境

スキャルピングは小さい値幅を狙うので、FX業者選びや通信速度など環境に左右されることもあります。

・スプレッドが狭い業者選び
 スプレッドは常に変動しますので、業者の動向を気に掛ける必要があります。今、スプレッドが狭くてもこれから広くなることもあります。

・スベりにくい業者
 FX投資の取引にはスリッページというものが存在します。業者によっては自分が注文した価格とズレて取引が成立します。スベりにくい業者は使ってみないと分からないので、取引して感覚で判断してください。

・通信速度
 高速通信が当たり前になっていますので、そこまで気にする必要はないかもしれませんが4G電波で行うのはおすすめできません。

コツと注意点

スキャルピングに限りませんが、取引ルールを作ってルールに沿って取引してください。スキャルピングはチャートをずっと見ている状態ですので、チャートの誘惑に負けてルール以外の取引をしてしまいます。スキャルピングが簡単そうに思えて難しい原因は「チャートの誘惑に負けて同じことが続けられない」ことです。

あとは、取引の時間帯に合った手法を選択することです。今回、画像でお伝えした取引は深夜0時から5時の時間帯です。この時間帯は比較的値動きが落ち着くのでデマーカーを使っています。

短期売買なら自動売買

スキャルピングのような短期売買は相場を見続ける必要があります。今回お伝えした取引では夜中5時間も相場を見なければならず、時間を使ううえ生活リズムも乱れる可能性もあります。

自動売買なら売買をルール通りにおこない、なおかつ自分の時間を使わずに済みます。投資の目的が「お金と時間にゆとり」であれば自動売買を学んでみてはいかがでしょうか。

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