2022.08.15
FXで損する考え方、得する考え方
こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー 沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。
FXの世界では、1割の人しか継続的に利益を上げ続けていないと言われています。私が金融機関にいたころ、顧客の動向をウォッチしていましたが利益になっている人の割合は確かに1割程度でした。
上がるか、下がるか簡単そうに見える世界で、なぜ1割の人しか利益を上げ続けていないのか。
手法や資金管理、メンタルなどの問題もありますがもっと手前の考え方が原因です。
今回は、FXで損する考え方、得する考え方について解説します。
FXで損する考え方
①簡単に儲かりそうだと思ってはじめる
最近は、「簡単にはじめられるよ」というコマーシャルが良く流れていますが、「簡単に儲かる」と勘違いする人もいます。
「はじめる」と「稼げる」は全く別物です。
また、『上がるか』『下がるか』の2択。確率は50%という印象ではじめる人もいます。
「50%なら、なんとなくやってもできそうだ」。でも実際は、『どこまで上がるか』『どこまで下がるか』です。どこまでという条件が入るだけで格段に難しくなります。
②ネット上の情報を試してみる
いまは、あらゆる情報が手に入ります。youtubeなどで取引している人や、利益が出そうな情報をみて試してみるが上手くいかない、もし上手く利益が出たとしても単発で終わる。根拠が分からないので再現できないなどの状態に陥ります。
③損失は失敗、利益は成功という考え
「fxは稼ぐためにやっている、だから利益はすべて成功」という考えがありますがそんなことはありません。計画内の損失や利益なら成功、計画外の損失や利益は失敗と考えるべきです。例えば勝率70%で200pipsまでの損失を計画であれば、10回中3回の損失や100pipsの損失も計画通りです。計画通りに行えばそのあとに利益が出る。出なければこの方法は上手くいかないというデータになります。
④人と比べる
これも情報が多い故に起こってしまうことです。「あの人はあんなに稼げてるのに・・・」「ツイッターではあの人が利益を上げたと言っている」などと人と比べて劣等感を感じてしまい、自分も目立とうとロットを上げて大損してしまう。fxは誰かと比べるものではありません。
⑤過去は参考にならないと考える
たまに、「過去の値動きを使っても将来そうなるか分からない」という人がいます。言ってることは正しいですが、では何を基に取引するのでしょうか?私にとっては「調べるのが面倒くさい」と言っているか「自分は特別だ」と自信過剰になっているかどちらかに思えます。
FXで得する考え方
①小さくはじめる
手法を確立するまでは、少額でおこなう。値幅を獲得できるようになったら少しづつ投資資金を増やす。学ぶ順番は『手法』→『資金管理』→『メンタル』です。
②原理原則を学ぶ
リスクをコントロールするためには、原理原則を学ぶ必要があります。例えば通貨ペアの特性や時間帯別の動きです。これらを意識した取引をするだけでも精度は高まります。
③焦らない
個人投資家は条件に合ったときのみ取引すればよく、無理に毎日おこなう必要はありません。取引回数と利益は比例しませんので、取引ルールを決めて『待つ』ことを心がけましょう。
以上、FXで損する考え方、得する考え方についてお伝えしました。全ての行動は考え方から生まれます。
FXで上手く結果が出てない場合は今回お伝えした考え方を参考にしてみてはいかがでしょうか。
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FX会社大手の金融機関「外為どっとコム」で為替のプロディーラーとして約7年間勤務。世界の銀行を相手に毎日数百億円の取引を行う。
現在は沖縄トレード学院の学院長として、数百の自動売買システムで検証した再現性ある投資手法を「一生使える投資の技術」として延べ800名以上の受講生に伝え続けている