2021.06.11
【FX売買ルールの作り方】通貨強弱チャート
こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー 沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。
FXは簡単言うと通貨の両替です。
米ドルが高くなると思ったら米ドルを買うという取引をしますが、両替なので米ドルを買った場合はどこかの通貨を売らなければいけません。ユーロか、ポンドか、オーストラリアドルか・・・。どの通貨ペアを売買するのかという基準として、通貨の強さを把握するのも有効な手段の一つです。
今回は、通貨強弱チャートを使って売買ルールを作るところまでをお伝えします。
通貨強弱チャート
通貨の強さを示すものに、通貨強弱チャートというものがあります。無料で使えるものも多数ありますので、『通貨強弱チャート』で検索上位に出てくる、オアンダジャパンのチャートを用いてみます。
オアンダジャパンの強弱チャートはこちら
こちらがオアンダジャパンの2021年6月11日15時の通貨強弱チャートです。右端が現在を示しており、データをみるとCHF(スイスフラン)が強く、USD(米ドル)が弱いという状況になっています。2番目に弱い通貨がJPY(円)となっておりますのでCHFJPYの日足のチャートを見てみます。
こちらがCHFJPYのチャートです。4月後半から上昇しておりCHFが強くJPYが弱いことが分かります。強弱チャートをみると6月4日あたりからCHFが上昇していますが、日足のチャートの四角の部分の同じ期間も同様に上昇しております。
では、強弱チャートの5分足をみてみましょう。5分の強弱チャートをみると、EUR(ユーロ)が一番強く、JPYが一番弱い状況となっております。
こちらがCHFJPYの5分足チャートですが、直近は下落に転じておりCHFの上昇の勢いが落ちているかもしれないという仮説が立てられます。
ここで考えられるシナリオの1つとして『CHFJPYは上昇の勢いが無くなり下落に転じているので売る』ができます。
ルールに落とし込むと下記のようになります。
①強弱チャートの日足で強い通貨と弱い通貨の通貨ペアを選択
②強弱チャートの5分足で弱く、または強くなった通貨をみて売買方向を決める
※損切りや利食いに関しては割愛しますが、チャートにラインを引いてみたり、直近高値や安値をポイントとすることもできます。
今回は、現時点での状況をもとに判断しましたが、定期的に確認することでオリジナルのルールができるはずです。
大事なことはルールを作ってルールを守ること
今回お伝えした通貨の強弱チャートを使ったルール作成は、ほんの一例に過ぎず、実際に利益になるかどうかは分かりません。
しかし、この方法で上手く結果が出た場合は続けることができ、損失になった場合は改善することができます。
強弱チャートの有効性よりもルールを作るため強弱チャートを使ったと捉えていただいた方が、取引の幅が広がるはずです。
最初は思いつきからルールを作っても構いません。作った後は再現性があるのかデモで試したり過去検証すれば良いのです。
仮説を立てて検証し続ければ、知識とあなたのオリジナルの手法ができ、一喜一憂しない投資家になれるはずです。
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FX会社大手の金融機関「外為どっとコム」で為替のプロディーラーとして約7年間勤務。世界の銀行を相手に毎日数百億円の取引を行う。
現在は沖縄トレード学院の学院長として、数百の自動売買システムで検証した再現性ある投資手法を「一生使える投資の技術」として延べ800名以上の受講生に伝え続けている