2021.06.28
FXは損切り辞めたら勝てるのか?検証結果はこちら
こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー 沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。
FXの取引をしていると「損切しすぎて資金が無くなる」とい状況に直面することがあります。その時に「損切幅を大きくしよう」「損切のタイミングを遅らせてみよう」などと試行錯誤しても結局、損切となり最後には「損切しなければいい」という選択をしてしまう場合があります。
FXトレーダーなら1度は考える「損切を辞めたら勝てるのか?」について解説します。
検証結果
結論から言うと、「勝てる場合も負ける場合もある」です。自動売買を作成する際に利用しているMT4のバックテスト機能を使って検証してみました。
取引方法:RSIの70と30で売買する
条件:決済時に5pips以上の利益が出ている
通貨:ドル円
タイムフレーム:5分足
グラフは資産の推移を表していますが、右肩上がりで1度も下がっていないことが分かるかと思います。
データをみると勝率は100%ですから、損切をしていないことが分かります。
今回の検証期間は2021年の5月1日から2021年の5月26日までですが、この期間はあまり大きな動きがない相場だったので「放っておけば戻ってくる」状態で上手く利益を上げ続けることができました。
負ける場合
しかし、検証期間を本日の6月26日に伸ばしてみると下記のグラフになります。
最後の取引で大きくグラフが下がっていますが、これは含み損のポジションを保有していること表しており、いわゆる塩漬けという状態です。約1ヵ月、損失のポジションを保有し続けています。ポジションとしては、108.870でドル円を売っているため、現在のドル円価格が2円程度円高に振れないとマイナスのままです。
まとめ
今回、損切り辞めたら勝てるのか?についてお伝えしましが、答えは勝てる場合も負ける場合もあるということです。
FXの対象の為替相場は、上がるか下がるか分からない不確実性が常に存在します。その中で勝率100%を維持することは難しく、やはりどんな方法でも損失が付き物です。
結局、過去検証をおこないしっかりとした取引ルールを決めることが、損失の次に利益が来ることを信じるために必要なことなのです。
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沖縄トレード学院
学院長 新里竜一
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FX会社大手の金融機関「外為どっとコム」で為替のプロディーラーとして約7年間勤務。世界の銀行を相手に毎日数百億円の取引を行う。
現在は沖縄トレード学院の学院長として、数百の自動売買システムで検証した再現性ある投資手法を「一生使える投資の技術」として延べ800名以上の受講生に伝え続けている