2021.06.30
誰でもできるFXの売買ルールの作り方
こんばんは、元金融機関のプロ為替ディーラー 沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。
FXは、上がったり下がったりする値動きを対象として取引する投資ですが、なんとなく感覚で取引をしても継続的に利益を上げるのは難しいのが実情です。
その理由は『なんとなくやっても根拠が無いので同じことを繰り返すことができない』ということが主ですが、どうやって根拠をみつけて取引に活かすのでしょうか?
今回は、根拠を活かした売買ルールの作り方を誰でもできるようにお伝えします。
FXの根拠を探す方法
FXの売買根拠は主に下記の3つの方法で探すことができます。
①ファンダメンタルズ分析・・・景気、政治のニュースなど価格以外を分析する
②テクニカル分析・・・移動平均線やRSIなどを用いて価格を分析する
③アノマリー分析・・・年、月、週、曜日、時間などの周期的な動きを分析する
3つの分析方法のうち、特にこれが有効というものはありませんが強いて言うならファンダメンタルズ分析は難易度が高いです。
今回は、簡単にできるテクニカル分析とアノマリー分析の組み合わせを紹介します。
具体的な方法
この手法の根本的な考えは、「上がりやすい、下がりやすい月はあるか?」というものです。月の周期を分析するのでアノマリー分析となります。
実際に今日は6月30日で、明日から7月ですから「7月は上がりやすい、下がりやすい」という動きはあるのかと疑問をもとにEURUSDの月足チャートをみてみます。
こちらがEURUSDの月足チャートです。過去の7月を四角で囲ってみます。
こうやって囲ってみるだけでも、通貨によっては周期をみつけることができ「上がりやすいから買う」「下がりやすいから売る」というように、それだけで取引根拠とすることができます。
そしてさらに移動平均線を引いてみます。
移動平均線を引くと『移動平均線の下にある時は下落』『移動平均線の上にある時は上昇』という傾向を見つけることができます。
今回のアノマリー分析とテクニカル分析の結果を組み合わせると下記のようになります。
タイムフレーム:月足
対象:7月
条件:移動平均線の上で買い、移動平均線の下で売り。
※損切や利食いは自分で付け加えてみてください。
この方法で利益を得られる保証はありません。考え方を参考にしてください。
優れた投資家になるために
優れた投資家は根拠を持って投資を行い継続的な利益を得ることができます。根拠が無い投資家は感情でのみの取引となり継続できなくなり結果的に損失となります。
今回お伝えしたように、簡単な疑問から根拠は作ることができ、売買ルールに落とし込むことができます。
根拠のある取引をしたい場合は参考にされてみてください。
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FX会社大手の金融機関「外為どっとコム」で為替のプロディーラーとして約7年間勤務。世界の銀行を相手に毎日数百億円の取引を行う。
現在は沖縄トレード学院の学院長として、数百の自動売買システムで検証した再現性ある投資手法を「一生使える投資の技術」として延べ800名以上の受講生に伝え続けている