2021.08.02

FXで手法を知った後に決めるべきこと

こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー 沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。

当学院でお伝えしているFXの取引は、安く買って高く売る、高く売って安く買い戻す。という価格差を利益に変えるので、どういう時に買って、どういう時に売るという方法に注力しがちですが、売買方法が決まってからも決めなければいけないことがあります。

今回は『売買方法が決まった後に決めないといけないこと』についてお伝えします。

取引量をどのぐらいにするか

売買方法が決まった後に決めなければいけないのが取引量です。(FXではロットという言われ方をします)

ロットをどうやって決めるかを資金管理とも言いますが、手法ばかりに意識が向いてしまうと、おろそかにしがちです。

なぜなら、利益が見込める方法を知ったら早く実践したいという気持ちが強くなるからです。

取引分析の場合は、チャートを表示して線を引いたり、テクニカル指標を表示したり、ニュースをみたりして時間をかけます。分析に時間をかけた後に、資金管理でまた時間を掛けるのは心理的にも負担がかかります。

しかも作業的にも簡単で、取引数量の欄に数字を入れるだけなので「まあこれぐらいで」という決め方になります。

しかし、この資金管理をおろそかにすると『取引を続けられない』という最悪の事態になる可能性が高くなります。

お金と感情は結び付いており、感情のままに資金を決めると「ドキドキするから下げる」「少額はつまらないから上げる」「早く稼ぎたいから上げる」などという判断になります。

ロットを調整する効果

●ロットを下げる
 メリット・・・1回の損失額が少なるなるので冷静に取引できる
 デメリット・・1回の利益額も少なるなるので「つまらない」という感情が湧く。利益の目標額に到達する時間が短くなる。

●ロットを上げる
 メリット・・・1回の利益額が大きくなるので「早く稼げる」。人によっては楽しいとかスリルの感情が湧く。
 デメリット・・1回の損失額も大きくなるので資金が無くなり続けられなくなる。損失額が大きいので損益の状態が気になり、他のことが手につかない。ソワソワヒヤヒヤする。

投資は遊びではない

投資は遊びではないので、「楽しい」「つまらない」「ソワソワヒヤヒヤ」をなるべく排除するべきです。楽しさにフォーカスを当てると、次の取引にすべてを掛けるようなギャンブルチックな取引になります。

どんな手法も絶対勝ち続けることは無く、利益と損失を繰り返しながら利益を積み上げていきます。

ロットを決める場合は、資金に対する1回あたりの損失許容額を決めて「〇円利益になったら〇ロット上げる」「〇円損失になったら〇ロット下げる」というルールに落とし込みましょう。

FX投資で利益を得るには、手法だけでなくしっかりと資金管理を行う必要があります。早く稼ぎたいという気持ちを抑えて計画的に取引を行うことが結果的に近道となるのです。

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