2021.08.19

「この数字を見よ」意外と見落とされているFXの重要な数字とは

こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー 沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。

FXにはさまざまな数字があります。主な数字として平均利益額、最大利益額、平均損失額、最大損失額、勝率、値幅、取引回数、通貨量などがあります。

投資は利益を追求しているものですから、どの数字も重要です。とりわけ、損益や勝敗を表す数字が意識されやすいのですが、意外と意識されていない重要な数字があります。

今回は、この数字を意識すると取引が大幅に改善する可能性のある数字をお伝えします。

ズバリ、保有時間です

FXは裁量取引でも、自動の取引でもポジションを必ず保有します。どんな取引スタイルであれ「このポジションをいつまで保有するのか?」と思ったことがあるはずです。

利益のポジションを保有しているなら「早く決済したい」という気持ちになり、損失のポジションを保有しているなら「いつまでこの苦しみに耐えればいいのか」と思ったりします。

その感情が限界を超えたとき、高確率で取引ルールを破ります。過去、1年、2年で利益を積み上げて優位性が高い手法と知ったとしても感情に負けて取引ルールを破ってしまいます。

そうならないように、保有時間を知っておくべきです。
過去の保有時間を知れば「〇日、損失を我慢するのはあたりまえなんだ」という考えで取り組むことができ、取引ルールを破る可能性が低くなります。

データでみる保有時間

下記は昨日お伝えした、2021年のRSIの取引です。今回はMT5でレポートを出力しており、その項目の中に保有時間が記載されています。

・ポジション最短保持時間: 1:30:00

・ポジション最長保持時間: 304:15:00

・ポジション平均保持時間: 73:09:41

最短では1時間半で取引を終え、最長では約12日保有しております。平均で約3日です。

このデータから、例えば取引を開始して損失の状態で1日が経過したとしても、平均は3日で最長は12日という基準があれば、感情任せに取引ルールを破ってしまうこともありません。

数字は事実を映し、感情を抑えるために数字の効果は絶大です。数字を知るために多少手間はかかりますが、数字を知ることで感情的にならず、計画的に利益になる取引を続けることができるはずです。

意外と見落とされている”保有時間”を意識するとあなたの取引が改善されるかもしれませんよ。

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