2022.09.14
【チャートで解説】FXで勝つには大きな波にのることでしょうか?
元金融機関のプロ為替ディーラー
沖縄トレード学院 学院長の新里 竜一です。
FXの取引で、小さく利益を積み上げたものの数回の損失で利益が無くなり「やっぱり大きな波に乗らないと勝てないのかな・・・」と思うことがあります。
本当に大きな波に乗らないと勝てないのでしょうか。
今回は、FXの波と利益の関係についてお伝えします。
大きな波はトレンド
FXの値動きを見ていると、本当に波に似ています。細かく波打っていることもあれば、大きく波打っている場合もあります。
FXでは大きな波をトレンドと言います。画像で言うと緑の枠です。
上昇トレンドが発生しているときは、上下に動きながらも高値を切り上げて上がっていきます。逆に下落トレンドが発生しているときは、上下に動きながらも安値を切り下げて下がっていきます。
基本的な考えは、上昇トレンドが発生している場合は「どこで買おうかな」。下落トレンドが発生しているときは「どこで売ろうかな」です。勢いに乗る取引なので、気付いたら高値で買ったり、安値で売ったりすることもありますが、上手くいけばほったらかしでどんどん利益が伸びて、1回で大きな利益を取ることになります。
テクニカル指標では、移動平均線やエンベロープなどを使ったりします。
トレンドの後はレンジ
トレンドの勢いがなくなれば、レンジ相場になります。下記の画像で言うと黄色の枠です。
これはトレンドの原因となった材料(ニュースなど)が消化されて、次の材料を待っていることを現します。
レンジ相場でも波はありますがトレンド相場に比べると小さく、一定の値幅を往ったり来たりします。レンジ相場では「上がったら売り」「下がったら買い」という考え方で取引すると有効です。
テクニカル指標ではRSIやデマーカーを使ったりします。
見極めは永遠のテーマ
残念ながら、トレンド相場とレンジ相場の両方で有効な手法は在りません。だからこそトレンド相場とレンジ相場の見極めが大事なのですが、為替相場は不確実性が高いので完全に見極めることはできず、FX投資家にとっての永遠のテーマとも言えます。
ただ、相場の原理原則を理解すれば見極めの精度を高めることができますので、大きな波でも小さな波でも利益に変えることができるようになります。
原理原則を理解するために、実践と知識を身に付けてみてはいかがでしょうか。
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FX会社大手の金融機関「外為どっとコム」で為替のプロディーラーとして約7年間勤務。世界の銀行を相手に毎日数百億円の取引を行う。
現在は沖縄トレード学院の学院長として、数百の自動売買システムで検証した再現性ある投資手法を「一生使える投資の技術」として延べ800名以上の受講生に伝え続けている