2022.10.05
FXの売買ルールにはこれが必要!利益を得るために必要なこととは
元金融機関のプロ為替ディーラー
沖縄トレード学院 学院長の新里 竜一です。
FXの取引を行う際には、自分で売買ルールを決めてそれに従って取引を行うことが重要とされています。売買ルールが定められていないと、その時の感情によって決断をしてしまい、正しい判断ができないことも想定されるからです。しかし、自分が定めた売買ルールに再現性がなかった場合にはそのルールは正しく機能しません。そこで今回は、売買ルールの再現性の有無を検証する重要性について見ていきましょう。
売買ルールの再現性とは?
再現性とは、同じ要因が発生した時に同じ結果が起こるということを指します。売買ルールを決める時には、〇が起きた時には△をするという風に決めていると思います。ただ、〇が起きた時に△が起きる可能性もあるし、□かもしれないという状態であればその売買ルールの再現性があるとは言えません。売買ルールに再現性がなければ、どれだけたくさんの量のデータを検証しても意味がないので、まずは売買ルールの再現性を考える必要があります。
再現性のある売買ルールを決める方法
では、再現性のある売買ルールを定めるためにはどのようにしたらいいのでしょうか?具体的な方法論を見ていきましょう。
ルールを決める
テクニカル指標などを使ってまずは自分なりに売買ルールを決めてみましょう。利益が見込めるかどうかはルールを作って調べなければ分かりませんので、利益よりもまずは数多くの方法を考えましょう。
例:移動平均線と価格の交差
この画像は、移動平均線と価格の交差を検証した結果です。資金が10万円で9万円の利益が出ているという結果となりました。
バックテストで検証する
自分が決めたルールに再現性があるかどうかを確かめるのはバックテストです。過去のデータを使ってバックテストを行うことによって、そのルールが再現性があるものなのかを検証することができます。より多くのデータを使ってバックテストを行えば、その信頼性も高まります。
上記の例でお伝えした移動平均線と価格は非常にポピュラーな取引です。テクニカル指標の基本的な使い方の情報はたくさんあるので、その情報を基に調べてみてください。情報を鵜呑みにするのではなく、自分で調べることが重要です。
トレードをするか検討する
バックテストで売買ルールの再現性を確認したら、実際にそのルールを使って取引を行うかどうかを検討します。このルールを使うか決めるところが最も重要です。自分が検証した結果やデータを信用することができなければ、そのデータを使って行う取引に対して不安が出てきてしまうので、感情的になってしまう可能性があります。万が一そのルールを使って取引をして損失が出てしまったとしても、納得できるかどうかを考えて選びましょう。
まとめ
FXの取引をする時に最も重要なのは、「再現性のあるルールを使用すること」です。この点が守れていないと、感情に左右された取引をしてしまい、損失が大きくなってしまう可能性があります。取引ルールを定める時には、そのルールに再現性があるのか検証してから利用するようにしましょう。
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FX会社大手の金融機関「外為どっとコム」で為替のプロディーラーとして約7年間勤務。世界の銀行を相手に毎日数百億円の取引を行う。
現在は沖縄トレード学院の学院長として、数百の自動売買システムで検証した再現性ある投資手法を「一生使える投資の技術」として延べ800名以上の受講生に伝え続けている