2021.09.27

【選挙で株価やドル円は上がる?】相場予想では稼げない!資産を増やす「3つの分析法」

こんにちは。元金融機関のプロ為替ディーラー
沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。

先日、FX個人投資家育成コースの授業を行いました。受講されたのはFXの経験がある女性。この方は独学で取引をおこなっておりましたが上手く結果が出ないということで入学されたとのこと。

この受講生の入学前の取引スタイルは「相場を読む」でした。日々生まれるニュースを材料として「〇〇だから今から上がる」「〇〇だから今から下がる」というような分析方法です。

このような分析方法をファンダメンタルズ分析と言いますが、この分析をするにあたり事前に知っておいた方が良いことがあります。

今回は、ファンダメンタルズ分析をおこなう前に知っておいた方が良いことについてお伝えします。

再現性が無い

ファンダメンタル分析のデメリットとして、再現性が無いことが挙げられます。例えば、「日本の政権が交代する」という予想から円高を予想したとします。

仮に読みが的中して円高になり利益で取引を終わったとします。この取引をまた繰り返すことができますか?答えはNOです。

まず、政権が交代する局面は頻繁には起こりませんし、4年後に同じことが起こる可能性もかなり低いです。ちなみに日本の政権が交代したのは2009年で10年以上も前のことです。

前回は政権交代して円高になりましたが、リーマンショックを引き金とする不況が重なったことは考慮する必要があるはずです。

「当てる」のは楽しい

ファンダメンタルズ分析は、再現性が無いとデメリットをお伝えしましたが、メリットもあります。

ファンダメンタルズ分析は”今”を基準に今後が良くなるか、悪くなるかを当てるものです。当てるというのは『予想』するということですが、予想するのは単純に楽しいです。予想が的中した時の高揚感は気持ちいものです。

また、社会情勢に詳しくなるというメリットがあります。予想するためには、予想する材料が必要で、多くの場合は経済ニュースです。

投資をはじめるまでは興味が無かったことも、投資をはじめた後は関心が出てくるというパターンも珍しくありません。

投資をすることで社会に関心が出てくる。これはファンダメンタルズ分析のメリットです。

ファンダメンタルズ分析以外の投資法

国の政策や会社の業績を元に株や通貨を売買する「ファンダメンタルズ分析」の他にも投資手法としては

・テクニカル分析
過去から現在にかけて価格が上昇、下落、横ばいなど価格を手掛かりに将来価格を分析

・アノマリー分析
選挙のあった年、月別の騰落率、時間帯別のボラティリティ(価格の変動幅)や転換点(価格が最高値をつける、最安値をつけるタイミング)を考慮して投資をするタイミングを決める方法

そのほかにも多数の分析方法がありますが、当スクールの受講生は

・ファンダメンタルズ分析
・テクニカル分析
・アノマリー分析
・自動売買システムによる過去10年以上の取引結果からの勝率、利益、損失額の分析(バックテスト)

などすべて学んでいます。

再現性、つまり「この取引方法なら、これくらいの儲けと損失が出る」ことを事前にある程度理解できると自信を持って投資できます。「儲けは無限に儲けたい」「損は1円もしたくない」のが人の心理ですが、投資は再現性を持って損失と利益を自分でコントロールできれば継続できます。結果、続けることで投資が上手くなり、継続して利益が出せる投資家になることができます。

どの投資法がよい、ということではなく「投資に関して最低限、知るべきことを知っている」ことが前提で最善の投資をすることが大切です。

知ると稼げるは違う

色々なニュースに触れて、多くのことを知ることは人の成長にとって欠かせないものです。しかしFXの取引に生かし利益に結びつけるには再現性がなく難易度が高いもので、相場を読み間違えた時には自分を責めたりしてしまいます。

心理的に負担が少ない取引を行いたいのであれば、シンプルで再現性の高い取引に目を向けてはいかがでしょうか。

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