2022.10.13
【投資のプロは必ずやってる】投資が毎日上手くなる「FXノート」の作り方
元金融機関のプロ為替ディーラー
沖縄トレード学院 学院長の新里 竜一です。
自分が何か技術や知識を身に付けようとする時に『記録』を付けることは大切です。
記録を付けるということはインプットしたものをアウトプットして記憶を定着させるという狙いもありますが、自分の成果に対して何をしてきたのか確認するという意味ではFXにおいても重要な役割を果たします。
FXは基本的には、利益になって褒められることもなく損失になっても怒られることもありません。完全に自己完結する世界なので、記録を付けず感情で取引を続けるとあっという間に資金が無くなってしまいます。
感情ではなく計画的に取引するためにも必要な『記録』ですが、FXの記録は何を残せばいいのでしょうか?
今回は、FXの記録についてお伝えします。
記録すべき4つのこと
1.通貨ペア
「何を売買したか」の項目です。記録を付けていくと通貨ペアの特徴が分かってくることがあります。
2.時間
「いつ売買したのか?」の項目です。時間と通貨ペアを組み合わせるだけでも取引精度が高くなります。
3.売買手法
「なぜそこで売買したか」の項目です。多くの場合、この項目で手が止まります。何を書いていいか分からないというのは、自分が何をやっているか分からないということです。例えば、「月曜に買って金曜に売る」というシンプルなものでも良いので、手法を考えましょう。手法を考える時は必ずチャートをみて考えてください。相場の答えはすべてチャートにあります。
4.取引量
「どれぐらいの通貨量を取引したか」の項目です。なぜ、その通貨量にしたのか?という根拠を書くようにしてください。この項目は簡単なようで難しいです。数字をベースに考えてみてください。取引量とメンタルは結びついているため、この項目を明確にすることによって取引におけるメンタルがブレにくくなります。
ある程度繰り返す
記録を付けたら次は改善ですが、1回損失になったからと言ってすぐ改善しないでください。ある程度回数を繰り返さなければ優位性があるのかないのか分かりません。
利益と損失を繰り返して利益を上げていくことをイメージしながら取り組んでいくと、しっかりとした根拠に基づいた取引ができるようになるはずです。
大切なことは「いくら儲かったか」「いくら損したか」よりも「なぜ儲かったか」「なぜ損したか」ということです。
もし、投資で失敗している人がいるとしたら「なぜ」という原因が解決しない限り、儲けを出すことはできません。たまたま儲けが出ても「なぜ儲かったか」が説明できないと、もう1回、儲けることはできません。
投資のプロは「破産していないこと」「投資が継続できていること」「1回1回の取引になぜ売買したかを説明できること」が求めます。これは最低限のルールで、その上で儲けた、損した、という話になります。
また、実際に投資が仕事であるプロトレーダーは2人一組でチームを組むことが多いです。投資の損失が続くと感情的になりがちなので、必ず「なぜ損したか」「なぜそこで売買したか」を常に冷静に判断できるように「冷静に投資ができる環境」を作ることを前提としています。
当スクールでも必ず受講生は1回、1回の取引に「なぜ、そこで買ったか」「なぜ、そこで売ったか」をテストする授業があります。大切なのは「売買の理由」が明確であれば判断があっていれば投資が続けられますし、判断が間違っていれば修正ができ、投資が上手くなります。
つまり、投資で儲けても、損してもプラスになれる、それがFXノートの最大のメリットです。
記録は成長の鍵です。記録には手間もかかりますが、記録の数だけレベルアップできるはずですので自分の成長を信じて記録を付けてみてはいかがでしょうか。
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FX会社大手の金融機関「外為どっとコム」で為替のプロディーラーとして約7年間勤務。世界の銀行を相手に毎日数百億円の取引を行う。
現在は沖縄トレード学院の学院長として、数百の自動売買システムで検証した再現性ある投資手法を「一生使える投資の技術」として延べ800名以上の受講生に伝え続けている