2022.10.22
FXの取引で「ルールを守る」方法ベスト3
元金融機関のプロ為替ディーラー
沖縄トレード学院 学院長の新里 竜一です。
FXの取引を行う為替の値動きは、不規則に上がったり下がったりします。1時間は安値近辺だったのに1時間後には高値を更新しているということも珍しくありません。
「上がるか下がるかなんて分からない」というのは事実ですが、不規則な値動きに対しても一定の売買ルールを当てはめると、結果的に利益が見込めるというのもまた事実です。
不規則な値動きに振り回されないように「取引ルールを作ろう」と意気込み、実際にルールが完成したとしても、その後に待ち受けているのは「ルールを守る」という壁です。
FXの取引では、秒刻みで自分の資産が減ったり増えたりするので
「利益を取り逃がしたくない」
「利益をもっと伸ばしたい」
「損失を小さくしたい」
「損失を確定したくない」
という感情が出てきます。
その感情がルールを守れなくしてしまうのですが、FXの取引において「ルールを守る」にはどうすれば良いのでしょうか?
今回はルールを守る方法ベスト3をお伝えします。
第3位:誰かにチェックしてもらう
効果としては第1位にしたいぐらいですが、ひとりじゃできないという点で第3位にしております。私が金融機関でディーラーをやっていた時はお互いに取引履歴が見れる状況で、メインで監視する担当もいました。FXのトレードというのはプロでさえ、監視が必要なぐらい感情が揺さぶられルールを破ってしまう可能性があるということです。
ご家族やパートナーに取引内容を見せたり話したりするだけでも効果的です。
第2位:手法を複数持つ
ルールを破ってしまう原因の1つに、「取引したい」という願望があります。「取引しないと売買チャンスを逃してしまうのではないか」という気持ちからくるものですから、単純に手法を増やせば売買回数が多くなります。
複数の手法を持つと聞くと難しく感じるかもしれませんが、あなたの手法の通貨ペアを変えてみたり、時間軸を変えてるだけでも手法が見つかったりするものです。(過去検証をお忘れなく)
第1位:余裕資金で行う
投資資金が「余裕資金じゃない」というのがルールを破ってしまう原因の第1位なので、「余裕資金で行う」を1位に挙げました。
余裕資金でないと、「1万円の利益になったら確定する」というルールを決めたとしても5千円など目標額に届かないうちに利益を確定してしまいます。一度、ルールを破って利益になってしまうと「ルールを破っても利益になればいい」という考えになり、結果的に感情任せの取引になってしまいます。
まずはルールを守れる自分になる
FXの9割の参加者は、ルールを守れずに退場になります。まずは、利益を狙うことよりルールを守ることに焦点を当てて、「損失になってもルールを守れたのでOK」と考えましょう。ルールを守ることができれば、ルールを改良してまたルールどおりに行えば良いのです。
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FX会社大手の金融機関「外為どっとコム」で為替のプロディーラーとして約7年間勤務。世界の銀行を相手に毎日数百億円の取引を行う。
現在は沖縄トレード学院の学院長として、数百の自動売買システムで検証した再現性ある投資手法を「一生使える投資の技術」として延べ800名以上の受講生に伝え続けている