2022.10.27
FXのダメなルールと良いルール
元金融機関のプロ為替ディーラー
沖縄トレード学院 学院長の新里 竜一です。
FXを行う為替相場は『上がったり、下がったり』する不確実性の高いもので、何も取引ルールを持たないまま取引を行うとその値動きに翻弄され、終いには損失になってしまうことも少なくありません。
だからこそ「取引ルールを作る」ということに取り組み、自分なりのルールを作るという流れになりますが、気付かないうちに機能しないルールになっている場合があります。
今回は、ダメなルールと良いルールと題してFXの取引ルールについてお伝えします。
曖昧さが無いか
FXは数字の世界です。通貨ペアの表記以外、為替レートから損益、値幅、取引量、時間、テクニカル指標。すべてが数字です。数字の世界なので取引ルールも数字で作る必要があります。
良いルール
今、ドル円が100円として、99円になったら10万通貨買う。101円で10万通貨売り。98円で10万通貨損切
ダメなルール。
今、ドル円が100円として、99円ぐらいになったら10万通貨買う。101円ぐらいで10万通貨売り。98円で10万通貨損切。
ダメなルールの方は、『ぐらい』がどの程度か分からないという曖昧さがあります。この曖昧さがあると、過去の値動きで検証したくてもできないという問題と、実際に取引しても迷いが生じて、感情が入り込んでしまうのです。
「為替相場は不確実性が高いから、ひとつのルールに縛られる必要は無い」という考えもありますが、その考えで取引を行うと次第に感情だけの取引になってしまいます。
「ルール」は何度でも変更ができます。変更する基準もルール化することで、迷いや損失になって自分を責めることも無くなります。
もし、自分のルールを作ってるけど上手くいかないのであれば、正しく機能するルールか見直してみましょう。
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FX会社大手の金融機関「外為どっとコム」で為替のプロディーラーとして約7年間勤務。世界の銀行を相手に毎日数百億円の取引を行う。
現在は沖縄トレード学院の学院長として、数百の自動売買システムで検証した再現性ある投資手法を「一生使える投資の技術」として延べ800名以上の受講生に伝え続けている