2022.10.31
【FX】検証したのにすぐ損してしまう時の対処法とは
元金融機関のプロ為替ディーラー
沖縄トレード学院 学院長の新里 竜一です。
上がったり下がったりする不確実性が高い為替相場に振り回されないためには、売買ルールを持つことが有効です。
売買ルールに沿って取引を行えば、「買っとけばよかった」「利益を確定すればよかった」「もっと取引量を増やせば良かった」などと自分を責めることが少なくなり、精神的に負担が軽い取引ができます。
売買ルールに沿って取引を行うために、過去の値動きを使った売買検証は欠かせないものですが、検証して利益が得られる可能性の高い手法を作っても実際に取引をすると、すぐ損失になってしまう場合があります。
今回は、検証したのにすぐ損してしまう時の原因と対処法をお伝えします。
すぐ損失する原因
結論から言うと、すぐ損失する主な原因は『勝率』です。
例えば、直近で5連勝した売買ルールを作ったとします。多くの場合は「5連勝しているから有効な手法だ」と考えて次の取引も利益を期待します。
しかし、ある程度の期間を設定してその手法を検証すると、平均の勝率が5連勝で『5連勝の後に1敗する可能性が高い』という売買ルールの特徴が判明することがあります。
多くの場合、短期的な今の結果から未来を想定する傾向があるため「連勝しているからこれからも勝ち続ける」と考えがちです。
しかし、統計の観点から言うと「調子が良いから次は負ける」ことがあるのです。
統計的に期待する
投資は利益と損失を繰り返して資金を増やしていくものです。
例えば、下記の手法は勝率70%程度で平均は3連勝です。79回取引して23回は損失です。利益と損失を繰り返して100万円で23万円の利益です。
自分が行おうとしている売買ルールの勝率がどの程度かを把握して、願望ではなく統計的に期待できるように心掛けると成績が改善するかもしれないですね。
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FX会社大手の金融機関「外為どっとコム」で為替のプロディーラーとして約7年間勤務。世界の銀行を相手に毎日数百億円の取引を行う。
現在は沖縄トレード学院の学院長として、数百の自動売買システムで検証した再現性ある投資手法を「一生使える投資の技術」として延べ800名以上の受講生に伝え続けている