2022.11.02
【必須】FXで利益を得るための目標の決め方
元金融機関のプロ為替ディーラー
沖縄トレード学院 学院長の新里 竜一です。
収入源を増やしたいという動機で多くの人がFXをはじめます。しかし、どのくらいの資金で、どのくらいの期間で、いくらにしたいという目標を設定している人はごく僅かです。
その要因は、どれぐらい増やせるのか検討が付かないというものであり、FXの実践経験が無い人にとっては難しいものです。
では、ある程度、実践をこなせば設定できるようになるのかと言うとそうでもありません。
それは何故でしょうか?
今回は、FXで利益を上げるための目標の決め方について解説します。
目標を決める準備
FXで継続的に利益を得るためには「取引ルールを作り、ルールを守る」ことが必要です。明確で実現可能な目標を決めるためには取引ルールが重要な役割を果たします。
もし、取引ルールが無いのであれば先に作ってください。何も知らない状態から作るのは難しいですが、テクニカル指標を使ったり、21時に買って23時に売るなどの思いつきでも良いです。思いつきを調べてみると、そこから新たな気付きが生まれ有効な取引ルールができるということはよくある事です。
金額ではなく値幅を決める
繰り返し取引を行って利益が見込めるルールが決まったとします。多くの場合、この時点で金額で目標を設定しがちですが金額を目標にするのはまだ早いです。この時点で目標に設定するのは『値幅』です。
FXでは、値幅はpipsと表現されることが多く、手法を評価する目安でもあります。その理由は『〇万円稼いだ』という金額目標は、取引通貨量に左右されるからです。
例えば、1万通貨で100pips値幅を獲得できれば1万円の利益になりますが、100万通貨だと1pips獲得しただけで1万円の利益となります。
この段階では最小通貨量で行います。そうすることで、取引ルールを実践して損失になってしまったとしても、損失は最小限に抑えられます。
過去検証して分かった『獲得が見込める値幅』と『実際に取引して獲得できる値幅』に大きなズレが無いかどうか、取引ルールの有効性を確かめます。
最後に金額
取引ルールを実践し、実際に値幅を獲得できるようになったら『目標額』を決めます。
100pipsが期待できる取引ルールで、100万円の利益を目標にするのであれば100万通貨保有する必要があります。(途中の含み損の値幅も考慮して耐えられるだけの資金が必要ということになります)
取引ルールを決める
↓
値幅を獲得できるか実践
↓
期待できる値幅をもとに目標を決める
上記の手順で目標を決めると夢物語ではなく実現可能な目標となり、計画性を持った投資ができるようになるのです。
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FX会社大手の金融機関「外為どっとコム」で為替のプロディーラーとして約7年間勤務。世界の銀行を相手に毎日数百億円の取引を行う。
現在は沖縄トレード学院の学院長として、数百の自動売買システムで検証した再現性ある投資手法を「一生使える投資の技術」として延べ800名以上の受講生に伝え続けている