2021.10.22
FXで『跳ね返る』ポイントを探して上達する方法
こんにちは。元金融機関のプロ為替ディーラー
沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。
先日、FX個人投資家育成コースでチーム対抗戦を行いました。このチーム対抗戦は、その名の通りチームに分かれて取引をシミュレーションする実践的な学習方法です。
FXは独りで取引するのが通常です。独りが故に自分以外の人がどのようにチャートをみているのか分からず、自分の見方と思考に偏りが出てくることがあります。
このチーム対抗戦を行えば、自分以外の人の考えを知り、加えて意見を話すことで自分の意見が整理されるという効果もあります。
FXの取引で、テクニカル指標などで自分のルールががっちり決まっていない場合などには「他の人はどこで売りたいのだろうか」「他の人はどこで買いたいのだろうか」と考えて取引に活かす事もできます。
今回は、他の投資家の思考を取引に活かす方法をお伝えします。
高値と安値
FXの取引している人の殆どは取引ルールが決まっておらず「値ごろ感」で売買したりします。この値ごろ感というのは「最近、ここまで上がったからもう上がらないだろう」「最近、ここまで下がったからここで跳ね返るだろう」という考えです。
FXの取引において、その考えを簡単に捉えることができるのが上値抵抗線と下値支持線です。
これは2021年10月20日現在のドル円の週足チャートですが、オレンジの線で上げ止まっています。これは、過去の値動きを見て「過去、ここまで上がったからもう上がらないだろう」と考えてドル円を売っている人がいることを表しています。
FXの取引の仕方でよくある質問の中に「どこに線を引いていいか分からない」というものがありますが、「他の人はどこで売りたいと思っているのか」などと考えてみると、有効な線が引けたりします。
チャートの向こうには人がいる
FXの取引は基本的には『売りたい時に売れる』『買いたい時に買える』状況です。それはチャートの向こうに取引の相手がいるからこそ成り立ちます。
自分以外の投資家の事を考えて取引してみると、成績改善のきっかけになるかもしれませんよ。
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FX会社大手の金融機関「外為どっとコム」で為替のプロディーラーとして約7年間勤務。世界の銀行を相手に毎日数百億円の取引を行う。
現在は沖縄トレード学院の学院長として、数百の自動売買システムで検証した再現性ある投資手法を「一生使える投資の技術」として延べ800名以上の受講生に伝え続けている