2021.10.27

【知って増やす】FXと株式投資の意外な違い

こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー 沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。

最近は、日経平均株価が上昇しており先月は31年ぶりの高値を記録しました。記録的な数字になるとニュースで報道されるなど目に触れる機会も多くなります。

そんなことをきっかけに投資に興味を持ち調べてみると、株式投資と並んで『FX』というものがあることを知り「どっちにしようかな」と迷うというのも珍しくありません。

株式投資とFXの違いは何点もありますが、取引面において意外な違いがあります。

今回は、金融商品としての違いと取引面の違いについてお伝えします。

株式投資のメリットとデメリット

メリット

1.配当金以外の物がもらえる
株式投資は投資した企業の業績が良い場合などに、分配という位置づけの配当金というものを受け取ることができます。また配当金とは別に、投資した企業から株主優待と呼ばれる商品券や贈呈品が送られてくる銘柄もあります。

2.銘柄数が多く選択肢が多い
(2020年時点での)上場企業数は約3,000社以上あります。
この多くの企業の中から、自分にあった企業を探すのも株式投資の醍醐味とも言えます。

デメリット

1.初期費用の高さ
銘柄によっては百万円以上の資金が必要となりますのでFXに比べて大きな資金が必要となります。『始める』というハードルはFXより高いです。

2.銘柄数が多いため投資対象となる選択肢が多い
これはメリットにも記載しましたが、デメリットともなります。
見るべき情報が多いので、初めたばかりの頃は選定も難しく、誰かの真似をしてしまいがちです。自分が愛用しているメーカーの株を買うなど、あらかじめ投資対象のことを知っているものに投資するというもの選定方法の一つです。

FXのメリット・デメリット

メリット

1.手持ちの資金が少なくてもレバレッジにより大きな金額の取引が可能
FX投資では大きなレバレッジを掛けることができます。レバレッジにより、FXでは少ない資金からでも大きな金額を取引することができるので、資金効率のいい取引をすることが可能です。

2.売り・買い両方に収益のチャンスがある
FXでは買いはもちろん、売りからでも取引を開始することができるため、下落局面においても収益チャンスがあります。

デメリット

1.レバレッジには副作用がある
非常に大きなレバレッジを掛けて高い資金効率で取引を行うことのできるFXですが、利益のみならず損失にもレバレッジがかかってしまうことに注意が必要です。

2.株式投資に比べて、得られる情報が少ない
株だと、価格ごとに買い注文と売り注文がどのくらいあるのか一目でわかる一覧表や株式取引が行われた履歴などから需給の動向、売買の様子を確認することができますが、FXの場合はチャート(為替レートをグラフに表したもの)を確認することが主になってきます。

株式投資とFX投資は最も違う点はレンジ相場

先に述べてきたような各種投資のメリット・デメリットですが、株式投資とFX投資の最たる違いは、「レンジ相場」があるかどうかと言う点です。

株式投資では、会社の業績に株価が変動しますが、伸びていくときはどこまでも伸びていきますし、反対に最も下がった場合は0円になる可能性もあります。

一方FX投資では、各国の通貨に対して投資をするので、価格が短期間で2倍になったり0になったりする可能性はかなり低くなります。

その為、株式投資よりもレンジ内に収まりやすく、加えて『売り』と『買い』の取引が可能なため株式投資よりレンジ取引が有効です。

特徴を知って投資をする

FX、株式投資の違いをお伝えしましたが「どっちが良い」という訳ではなく、大切なことは特徴を理解することです。金融商品には「リスクとリターン」や必要な資金の額は異なりますので特徴を理解して取り組んでみましょう。

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