2021.11.09

FXの悪い『利確』と良い『損切』

こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー 沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。

FXの売買を行っていると、「そろそろ利益を確定しようかな」または「損失になっているから早く損切しようかな」と考えることがあります。

この『利益』と『損失』ですが、利益になったからと言って全てが良い、または損失になったから全てが悪いということではありません。

今回は、FXの悪い『利確』(利益確定)と良い『損切』(損失確定)についてお伝えします。

『利確』と『損切』

FXの取引において、良いか悪いか判断できるものは、単に「利益」か「損失」ということではなく、根拠があるかどうかです。

利益を確定するのも、損失を確定するのも根拠が必要です。多くの場合、下記のような理由で利益を確定します。

「利益を取り逃がしたくない」

「前回は損切だったからまずは利益にしよう」

「含み損を我慢したから利益で終わろう」

ここで挙げた理由は根拠ではなく感情です。本人の気持ち次第で利確したり、保有し続けたりという状態です。

また損切においても同じことが言えます。

「損失が膨らみそうだから損切しよう」

「仕切り直したいから、とりあえず損切しよう」

「逆行しそうだから損切しよう」

理由だけ聞けばなんとなく根拠があるように聞こえるものもありますが、すべて取引を開始した後の感情や感覚で決めており、自分でも詳しく説明できないものばかりです。

取引する前に根拠を持つ

では、どういう『利確』や『損切』が良いのでしょうか。それは『根拠』があるものです。
例えば下記のような取引ルールを設けて、過去検証して利益が見込めると分かったら実行するという流れです。

エントリー条件 → RSI30下回ったら

エグジット条件 → RSI70上回ったら

利確条件 → 100pips

損切条件 → 80pips

根拠を持って

取引を開始する前に分析を済ませて根拠を持つことで、利益になったら繰り返せる、損失が続けば改善できるようになります。

感情的になると、「もっと早く利確すれば良かった」「損切するのを待てば良かった」など、過去に行った取引を後悔し続けて、メンタルが不安定になり安定した取引が困難となります。

FXで継続して資産を増やしたいのであれば、『根拠』を持ちましょう。

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