2021.11.17

【根拠を持つ】FXで過去検証して何を知るべきか

こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー 沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。

投資はギャンブルと同じと考える方もいますが、その考えは半分正しく、半分正しくないと言えます。投資を運任せのギャンブルにせず、継続的に利益を得るためには売買するための『根拠』が必要です。

根拠を持てば『〇〇をすれば利益になる可能性が高い』または『〇〇すれば損失を最小限に抑えられる』などが実現できるようになり、継続すれば資産を増やせる期待が持てるようになります。

投資に欠かせない『根拠』を持つための手段として有効な方法の1つに『過去検証』があります。過去の値動きを遡って取引の優位性を確かめる過去検証ですが、過去検証をして何を知るべきなのでしょうか?

今回は、FXで過去検証して何を知るべきかについてお伝えします。

過去検証で知るべきこと

過去検証する目的というのは『思いついた売買方法に優位性があるかどうかを知る』ということですが「優位性って何?」という疑問が出てくるはずです。今回は代表的な指標について解説します。

・値幅
優位性を計るうえでまず知らなければいけないのは、結果的に値幅が獲得できるかどうかです。FXは『安く買って高く売る、高く売って安く買う』という価格差を利益としますので、まずは値幅が獲得できるかどうかです。

注意点としては、利益になるかどうかでは無いということです。売買の途中で取引量を変化させた場合、値幅は小さくても取引量を上げたために利益が出ているということが起きてしまうのでまずは、取引量は固定で計測しましょう。

・勝率
FXは勝率90%でも最終的に資産が減っている、または、勝率10%でも最終的に資産が増えている場合があります。なので「勝率は関係ない」と言いたいところですが、勝率はメンタルに関わってきます。

勝率があまりにも低いと「本当にこのまま続けていいのか?」と不安になってきます。気持ちの安定を考えるなら勝率50%以上あり、1回あたりの取引で損失より利益の割合が高い方が良いです。

・最大ドローダウン
最大ドローダウンとは、取引を継続している間にどの程度、資産が減ったかということを表しています。この値を知ることで、『辞め時』が分かります。どんな手法でも未来永劫に稼ぎ続けるということは有り得ませんので、資産の最大値を更新せずに500pips損失になったら辞めるなど停止、または見直しの基準を設けましょう。

根拠を持つ

今回は過去検証で何を知るべきかについてお伝えしましたが、出発点は『根拠を持つ』です。根拠を持つ手段として過去検証があり、多少手間はかかりますがセンスや才能は必要なく、誰でも根拠を持つことができます。

FXで継続的に資産を増やしたいのであれば、過去検証をしてみてはいかがでしょうか。

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