2021.11.22
FXの質はどうやって上げればいいのか?
こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー 沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。
FXに取り組んでいると
「どうやって質を上げればいいのか?」
という疑問が出てきます。
しかし、多くの場合「何をしていいか分からない」となり何も解決しないまま取引を続けてしまいます。
そうならないように、今回は『FXの質はどうやって上げればいいのか?』について解説します。
FXの質の前提
「どうやって質を上げればいいのか?」という質問に答える前に、この質問に隠れている考えを改める必要があります。この質問には
「すべての取引で利益を得られる」
または
「すべての値動きが読める」
という考えが隠れています。
FXの取引を行う為替相場は不確実性が高いもので、「何年間もやっても、何回やっても勝率100%」というのは無理な話です。
また、不確実性が高いので毎回、相場に合わせた取引を行い利益を得るというのは難易度が高く、野球で例えるとイチローや大谷選手並みのレベルでセンスや感覚と言った『真似できない』要素が多すぎるので夢物語で終わってしまいます。
どうやって質を上げればいいのか?
FXで質を高めるには、『アイデア』→『検証』→『実践』→『改善』を繰り返すことです。
アイデア
アイデアと言っても、いきなり飛躍したアイデアが思いつくはずはありませんので、まずはテクニカル指標などを使った『型』を覚えます。
検証
次に、その取引方法を検証します。FXはチャートを使えば過去の値動きを遡ることが簡単にできますので、多少時間はかかりますが過去検証を行い取引の質を確認することができます。
実践
検証して利益が見込める質の高い取引と分かれば、その方法を実践します。実は、FXの取引においてこの実践が一番難易度が高いのです。その理由はメンタルに影響されるからです。
自分のお金が増えたり減ったりすると、感情的になってしまい、せっかく検証した方法通りに取引することが難しくなります。どんなに利益が見込める質の高い取引を作っても、その通りに実践できなければ意味はありません。もし、検証した以外の事をやってしまった場合はその理由をメモして、その理由としっかり向き合いましょう。
評価・継続・改善
ある程度の回数の取引を行った後に評価をしましょう。まずは検証した通りの取引ができているか。勝率や損益などは検証と近いのか。結果的に利益になっていても改善が必要な場合もあり、損失になっても継続するという判断になることもあります。
継続が質を上げる
今回、FXの質を上げる『アイデア』→『検証』→『実践』→『改善』という流れについてお伝えしました。
この流れを繰り返すことにより質を高めることができますが、言い方を変えると継続しなければ質は上がらないとも言えます。
早く稼ぎたいという気持ちを抑えて、まずは計画的に継続することを意識してみましょう。着実に前に進めば、気が付けば投資の恩恵を受けられる投資家になっているはずです。
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FX会社大手の金融機関「外為どっとコム」で為替のプロディーラーとして約7年間勤務。世界の銀行を相手に毎日数百億円の取引を行う。
現在は沖縄トレード学院の学院長として、数百の自動売買システムで検証した再現性ある投資手法を「一生使える投資の技術」として延べ800名以上の受講生に伝え続けている