2021.11.28
FXの12月の傾向は?アノマリー分析で利益を狙うには
こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー 沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。
2021年も早いもので残り1ヵ月となりました。月が変わったり、年が変わると「12月の為替相場はどうだろう、2022年の為替相場はどうだろう」と、その期間の為替相場の行方が気になったりするものです。
為替相場は、半数はコンピューターで取引されていると言われたりしますが、残りの半数は人間ですので、活動時間の周期に規則があり人間が取引している為替相場も例外ではありません。
今回は、FXの取引を行う為替相場で12月の傾向があるのかどうかをお伝えします。
アノマリー分析
周期を分析することをアノマリー分析と言ったりします。そのアノマリー分析は価格であったり政治的なイベントであったりするので、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析とも言えます。
値動き
周期的な動きが無いか、12月のチャートをみてみます。
黒の四角で囲っているところが12月ですが、直近3年は下落しております。しかし、その前は上昇している年が多くみられることから、「上昇しやすい」または「下落しやすい」という明確な12月の値動きの傾向は無いと言えます。
金融機関の12月のトレーダー
為替相場は、ロンドンやニューヨークなど日本以外の市場のプレーヤーが大きな影響を与えます。12月はロンドンやニューヨークなどの金融機関トレーダーは休暇に入ることが多く、クリスマス前まではメインプレーヤーが少なくなり値動きも乏しくなると言われています。
先ほどのチャートをみても、12月の値幅はその年の中では小さい傾向をみることができます。
なので、大きな値幅を狙わない取引の方が向いているかもしれません。
クリスマスの取引
クリスマスは海外の銀行が休みなので為替相場も休場となります。また、FX会社によって取引時間が異なりますので注意が必要です。さらに流動性が乏しくスプレッドが広がりやすいので、取引しないという選択をした方が無難です。
今回はFXの12月の傾向についてお伝えしました。ドル円の値動きに傾向は見れませんでしたが、他の通貨ぺアをみると発見があるかもしれません。
FXの手法は今回のような月単位の傾向、曜日単位、時間単位の傾向などに疑問を持つことで新たな手法を発見したり、精度を高めたりすることができます。
ちょっとした疑問でも調べてみるということが根拠となり、継続して利益を得るためのタネとなりますので、自分の思いつきを大切にFXに取り組みましょう。
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FX会社大手の金融機関「外為どっとコム」で為替のプロディーラーとして約7年間勤務。世界の銀行を相手に毎日数百億円の取引を行う。
現在は沖縄トレード学院の学院長として、数百の自動売買システムで検証した再現性ある投資手法を「一生使える投資の技術」として延べ800名以上の受講生に伝え続けている