2021.11.28

FXでテクニカル分析は意味ない?有効に活用する考え方とは

こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー 沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。

FXは先が読みにくいもの。上がると思ったら下がり、動きそうと思ったら全く動かないことも珍しくありませんが、そんな不確実性が高い中で感情のままに取引を行うと資産を失う可能性が高く、継続的に利益を得るためには取引に根拠が必要です。

根拠があれば、利益になったら続けることができ損失になった場合は改善することができます。特にテクニカル分析は過去の値動きを使って優位性が確認でき、再現性が高い分析ですが『過去の値動きを分析しても意味が無い』という意見もあります。

本当にテクニカル分析は意味が無いのでしょうか?
今回はテクニカル分析を有効活用するための考え方をお伝えします。

分析しなければ

まず、分析しないで感情のままに取引したらどうなるかという話をします。人間は損失を嫌い、損失を認めない傾向があります。

ここで言う『損失』には2つの種類があります。単純に資金が減ってしまう損失と、利益を失うという損失です。

この2つの損失を取引に反映すると、小さな利益を確定し続け、損失は認めず大きくなってしまう取引となり『コツコツドカン』と言われたりします。

また、損失を取り返したいと取引量を上げて、リスクを高め過ぎて投資資金を失うということになってしまいます。

感情を抑えるためにも取引に根拠が必要なのです。

主な分析方法

分析方法は『ファンダメンタルズ分析』と『テクニカル分析』があります。

ファンダメンタルズ分析は各国の景気や政治的なイベントなどを分析し取引に活かします。ファンダメンタルズ分析は「これから良くなるなら買い」「これから悪くなるなら売り」という判断をしますので、いまの通貨の価格が高いか安いかは重要としておりません。

ファンダメンタルズ分析は『今後を予想する』ので過去検証が難しく、利益になったとしても同じ事を繰り返すというのが難しいという特徴があります。

一方でテクニカル分析は、過去検証ができ再現性があります。もちろん過去検証した結果が今後も続くという可能性は高くはありませんが、利益になれば同じことを繰り返すことができ、損失になると改善することができます。

テクニカル分析を有効活用するために

テクニカル分析でよくあるパターンは、直近の検証では横ばいでRSIの有効性を確認することができた。しかし実際に取引するとトレンドが発生して損失となってしまう。という場合です。

この状態を回避するためには、長期の期間で検証を行い優位性を確認することです。長期であればレンジ相場もトレンド相場も含まれていますので、すぐに通用しなくなる可能性が低くなります。

投資は利益と損失を繰り返しながら利益を積み上げていくものです。短期的な目線でなく長期的な目線で取り組むことで、継続して利益を得られるようになるのです。

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