2021.12.05

FXの自動売買で自作以外のロジックを使う時の注意点とは

こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー 沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。

最近は、投資にも自動化の波が押し寄せ、FX会社や個人が作った自動売買のロジックをレンタル、または購入して資産を運用するということが特別なことで無くなってきました。

当学院では、自動売買プログラミングの技術を習得し運用を学べるITプロトレーダーコースを設けております。

自動売買を対面で仲間と学べるところというのは探しても簡単にみつかるものでは無く、その影響かもしれませんが、『自動売買の話を聞きたい』とFXマンツーマン講座に参加される方が増えています。

中には、すでに自動売買で実際に資金を運用しているという方もいますが、その話の結末は殆ど同じです。

今回は、自作以外の自動売買で資産運用する時の注意点をお伝えします。

知らないことはリスク

FXの自動売買は『ほったらかしでも稼げる』類のものです。だからこそ、楽して稼ぎたいという方が利用する傾向があります。

しかし、そこが落とし穴です。

『ほったらかしで稼げる』または『楽して稼ぐ』というのは、自分の資金を中身が分からないものに委ねるという事と同じ意味ではありません。

自動売買を自作した経験がある場合は、ロジックの説明をみると特徴やリスクが分かります。しかし、自作した経験が無い場合は説明を聞いても、実際に動かしても利益か損失かぐらいしか分かりません。

殆どの場合は、作成者の指示でオペレーションするか、大損するまで放置するかという選択になります。

決めておくべき事

FXや自動売買の事を知らなくても運用する前に決めておかなければいけない事があります。それはゴールと撤退ラインです。

ゴールは「〇円になったら資金を引き出す」など利益が積みあがった時の目標額です。利益が積みあがるほど、欲が出て止められなくなるのが人間というものです。それは自動売買でも同じ。自動売買の運用を止めるかそれとも続けるかを感情で決めてしまうと大損するまで動かしがちです。「〇円になったら利益を引き出す」など基準を決めてから運用しましょう。

撤退ラインは「〇円損失になったら運用を停止する」など損失が大きくなった時の”辞める”ラインです。「全損したら終わり」という運用スタイルの場合は、利益が出る時期を待ってそのまま全損するということにもなりかねません。

撤退ラインの例としては、

・100万円が120万円になって、その後100万円に戻ったとするとピークから20万円損失。

・100万円でスタートして利益が出ず80万円になっても20万円の損失。

自動売買の評価項目としてドローダウンと言われますが、このような考えで撤退ラインを決めます。

基礎知識が無いと決められない

誰かが作った自動売買で資産運用すると、殆どの場合は全損して終わってしまいます。それは何を基準に運用していいか分からないということが原因です。

自動売買の稼働を続けるか、それとも止めるか。これは自動売買を運用するうえで最も重要で難易度が高い決断です。

この難易度の高い決断を全く知識が無い人が効率良く行うのは至難の業です。

上手くいけば楽して稼げる自動売買ですが、そのためには学ぶという手間が必要なのです。
自動売買でほったらかしで稼ぎたいのであれば、一度『自作』を考えてみてはいかがでしょうか。

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