2022.01.06
FXの基本的な売買ルールの作り方
こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー 沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。
FXを何となくやっているけど上手く結果が出なくなった時「場当たり的な取引を辞めて、計画的に取引したい」と考えるものです。
しかし、計画的に取引を行うために売買ルールを作ろうと思っても何から手を付けていいか分からないものです。
何を決めていいのか分からない状況が続くと、また場当たり的な取引に逆戻りということにもなりかねないですので、今回はFXの売買ルールの基本的な作り方についてお伝えします。
まずはどんな投資がしたいかを考える
FXの売買ルールを作るうえで、まず最初に決めなければいけないのは「どんな投資がしたいか」です。
具体的に言うと、短期売買か長期売買かということです。
毎日、パソコンやスマホでパチパチと取引をしたいのか、それとも月に2週間に1回程度売買したいのか。
短期売買は取引回数が多いので「やってる感」はあります。しかし時間を取られます。
長期売買は逆で取引回数が少ないので「やってる感」はあまりありませんが、時間を取られることはありません。
「儲かればどんな方法でも良い」と考えても自分のライフスタイルに合わない方法は続けられないものですし、投資以外にもやりたいことがあるはずですので、「自分がどんな投資をしたいか」をまず決めましょう。
タイムフレーム
「どんな投資がしたいか」が決まったら次にタイムフレームを決めましょう。
基本的に短期売買は5分足や15分足のような短期足を、長期売買は日足や週足などの長期足を使うことが多くなります。
テクニカル指標
どのテクニカル指標を使うか決めましょう。
FX未経験であれば移動平均線やRSIが分かりやすくて良いです。
経験者であれば、今まで自分が使ってきたテクニカル指標を1つに絞ってみましょう。組み合わせるとしても2つまでです。あまり多すぎると、判断基準が曖昧になります。
ここで知っておいた方が良いことは、「難しいことを知ったからと言って利益に繋がる訳ではない」ということです。
シンプルな手法で利益が見込めるなら、その方法を淡々とやることです。
手法を考える
テクニカル指標を表示して、手法を考えてみましょう。なにも思い浮かばない場合は基本的な使い方からです。
応用は、RSIだったら『30で買い』を『35で買い』に変更するなどテクニカル指標で変更出来るパラメーターをいじってみましょう。
過去検証する
「直近3ヵ月、同じ取引を繰り返したらどうなるか?」など期間を決めて検証しましょう。手間はかかりますが、検証することで『根拠』となります。
検証結果の例
こちらはある通貨ペアの日足で移動平均線を使った場合の検証結果です。
5年間で100万円を使って約440万円の利益です。利益は見込めるが勝率は28%程度なので、小さい損失を受入れて大きな利益を狙う取引となります。
このように、検証して根拠をもとに売買ルールを作ることで、場当たり的な取引ではなく計画的な取引ができます。
自分に合った売買ルールを作る
今回はFXの基本的な売買ルールの作り方についてお伝えしました。この流れに沿えば、自分に合った売買ルールが作れるはずです。
投資と長期的に向き合い継続して利益を得たいのであれば、自分で自分に合ったルールを作ってみてはいかがでしょうか。
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FX会社大手の金融機関「外為どっとコム」で為替のプロディーラーとして約7年間勤務。世界の銀行を相手に毎日数百億円の取引を行う。
現在は沖縄トレード学院の学院長として、数百の自動売買システムで検証した再現性ある投資手法を「一生使える投資の技術」として延べ800名以上の受講生に伝え続けている