2022.03.10

FXの短期売買は忙しい人向きの取引スタイルなのか?

こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー沖縄トレード学院学院長の新里竜一です。

FXトレードをしようと考えている人の中には、本業が忙しいので空いた時間に「パパっと」短期売買で利益を得ていこうと考えている人もいるのではないでしょうか。実は、忙しい人ほど短期売買はおすすめできません。

忙しいと時間がないため、短時間で完結する短期売買を選択しがちですが、実は短期売買は時間がない人向けの取引ではないので逆に損失を出してしまいます。

今回は、なぜ忙しい人は短期売買をおすすめできないのかについて解説します。

短期売買ほど難しい

FXは短期売買になればなるほど継続的に利益を出すのが難しいことをご存じでしょうか。1度だけのトレードであれば利益を出せるかもしれませんが、継続して出すとなるとかなり難しいです。

それから短期売買=短時間相場を見ているのではありません。短期売買ほど一日中相場に張り付いてトレードすることになります。短期売買は中長期トレードと違って狙う値幅が小さいため、売買を繰り返しながら利益を積み上げていくスタイルです。ずっと相場を見ていなければいけません。忙しい人が隙間時間に利益を狙うという簡単なものでなく、「時間が取れる人が、1日中相場を見ながらチャンスを狙う」ものです。

また、短期売買は1日に何度もトレードを繰り返すため、利益確定と損切りを冷静かつ瞬時に判断して行わなければいけません。「もうちょっと上がったら」「もう少し待ったら」という感情が大損に繋がる常に緊張感を持ったトレードになります。

当然ですが、短い時間に利益が出たり、損失になったりするので感情が揺さぶられます。この時に感情的にならず常に冷静にトレードルールに従って売買を繰り返すことはFXを長年経験しているトレーダーでもかなり難しいです。

それに比べ中長期トレードは、相場の大きな流れに沿って利益を狙いに行くため、利益確定も損切りも冷静に判断しやすいのが特徴です。相場をチェックする頻度も多くないため、中長期トレードのほうが忙しい人に向いているといえます。

では、時間に余裕のある人は短期売買がいいのかというとそれもおすすめできません。なぜなら先ほどから何度もいっているように難易度が非常に高いからです。金融機関の為替ディーラーとして日々短期売買を繰り返してきた私の経験上からも短期売買ほど精神をすり減らすものはありません。

これからFXを始めようとしている人や短期売買に魅力を感じている人は、短期売買の特徴を知り、自分の理想の投資家像と合っているか考慮してみると自分に合った投資スタイルが見つかるかもしれません。

沖縄トレード学院
学院長 新里竜一

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